« カウンタックで幼稚園デビュー! | トップページ | 華やかに舞い上がれ »

逆転!モナコGP

天駆けるSKY-HORSE・・・といっても『赤いペガサス』の事ではございません(爆

今回は『激走!ルーベンカイザー』(1977年:製作:東映、協力:和光プロ、ホンダランド)となります。(以下『ルーベン』)

Pan0011

同年のほぼ同時期に放送開始された同じ東映製作の『アローエンブレム グランプリの鷹』(以下『グラ鷹』)は驚異の8輪マシン・トドロキスペシャルがF1レースで大暴れする物語なのに対して、『ルーベン』の方では主人公:速水俊介が様々なカテゴリーのレースで大活躍する物語を企図していました。

Pan0012_2

主人公:速水俊介(キャラクター原案はすがやみつる先生) 

『グラ鷹』に登場する架空の8輪F1マシンのインパクトは絶大で、スポットの番宣予告を見て度肝を抜かれた記憶がございます。

『ルーベン』は前述のとおり、F1(グループ7)をはじめとする、シルエットフォーミュラ(グループ5)、プロトタイプカーレース(グループ6)、ラリー、ストックカーレースなど様々なカテゴリーに挑戦する設定のため、数多くのマシンが設定されました。

Pan0010

(今回の記事で扱うF1マシンには、当時奇抜なアイデアに加えて実戦でも大活躍していた6輪車を設定。その他のマシンもセダンタイプのレーシングカーは明らかにBMWをイメージしたデザインにするなど、当時のスーパーカーブームのエキスも注入されていたのは当然であります!)

監修に星野一義さん、稲垣謙三さんを迎え(監修(テクニカルアドバイザー)として桑島正美さんが加わる予定だったとも)、本格的なレースアニメを志向していたと言われております。

Pan0013

あらすじ(以下は企画初期案から再構成

1977年、富士スピードウェイ(鈴鹿サーキットに翻案)で行われた日本グランプリに一人の日本人レーサーが誕生した。アローレーシングチームから出場する速水俊介である。

彼は車嫌いの母親に内緒でレーサーとしてのトレーニングを積んできた新鋭のレーサー。予選を好成績で通過し決勝に臨んだのだった。だが、チームのオーナー:高木から申し渡されたレースの作戦は、彼にとって残酷なものだった。

同じチームの花形レーサー・立花秀人を入賞させるため捨石になれと云うのである。がっくりする俊介だが、オーナーに促されレースに出走する。

Rimg0002

序盤、快調に飛ばして強敵フェラーリを追い回す。

アクシデント発生。

彼のマシンに抜かせまいとしたフェラーリのマシンが壁に激突し、俊介の前で炎上する。絶望かと思われた次の瞬間、俊介は火の海を突き破り、見事にレースへ復帰する。

チームの作戦を忘れ、ひたすらブっ飛ばすが、接触事故を起こしてリタイヤしてしまう。

レース終了後、作戦無視とマシンの耐力を超えたドライビングの無謀さを責められ、チームをクビになってしまった。

家に帰った彼を待っていたのは看護婦長として働いている母のカミナリであった。

反論する俊介に、母は死んだ父、ゲォルグ・カイザーの死の真実を聞かせる。

Rimg0005

ゲォルグ・カイザーはドイツ人のエンジニアにして、レーサーであったが、俊介が4才の時に自ら開発した車のテスト中に事故を起こして死んだのであった。

母の車嫌いの理由を知り、呆然と歩く俊介の前に嵐銀次郎(カイザーレーシングチームの監督)が現れる。俊介のレースぶりが気に入り、スカウトに来たのだった。

嵐は俊介をカイザー社に連れて行き、社長の大林大造に引き合わせ、三人は嵐自動車修理工場へと向かう。

秀介はそこで自分がこれから乗るであろうF-1マシンと対面する。そのマシンの設計者こそ、レーサー兼技術者として名を馳せた亡き父:ゲォルグ・カイザーであった。

カイザーと大林社長は親友で、銀次郎は、かつて幻のレーサーと呼ばれた名ドライバーであり、父とはライバル関係にあったのだ。

Pan0014

一度は諦めかけたレーサーの道だったが、父の設計したF-1マシンに出合った俊介の血は再び燃え上がった。

かくして、大林社長、俊介の才能にすべてを賭けると言ってくれた嵐銀次郎、そして俊介のために尽くしてくれる仲間たちと共に、俊介の挑戦がはじまった!

彼はF-1レースをはじめ、シルエット・フォーミュラ、ラリー、ストックカーレースの世界チャンピオン獲得を目標に戦うことになる。

Pan0015

目指すは世界チャンピオン:ジョディ・コリンズに勝利することだ!

今回のアイテムはポピニカのルーベンカイザーF1。

Rimg0032

後輪二軸の6輪車で、スポーツカータイプのノーズを装着、水平対向水冷12気筒エンジンを搭載しています。

Rimg0017

全長は4,600㎜(ポピニカでは2,450㎜の表記)、車両重量は575㎏。

2,995㏄の水平対向エンジンは550馬力を発生します。

Rimg0024

後輪を二軸4輪としたのは空気抵抗の低減を狙ったものと言われています。

サイドポンツーン後部も整流効果を高めるようにデザインされ、小径のリアタイヤを装備することを前提とした設計がなされています。

Rimg0040

最高速度(ギア比にもよりますが)350㎞/hをオーバーする、超高速マシンに仕上がっています。

Rimg0022

駆動輪を増やしたことでエンジンパワーを効率的に路面へ伝えることが可能となり、メカニカルグリップも増大しております。

Rimg0029

その反面、強大なエンジンパワーに加え、車体後部の重量が増加しているので、リアタイヤの消耗は激しかった模様です。

想定外、あるいは想定を超えて発生したダウンフォースの影響もあったのかもしれません。

モナコGP前戦の南アフリカGPではタイヤ無交換作戦を仕掛けますが、タイヤ・バーストに見舞われてリタイヤに終わります。

(『グラ鷹』のトドロキスペシャルはデビュー戦スペインGPでタイヤ無交換作戦がズバリと決まり(セットアップが決まらないため、タイヤに優しい8輪車の特性に賭けた作戦でした)ポジションアップに成功しています。ただし別のアクシデントでリタイヤ。リザルトは残せませんでした)

Rimg0038

さらに後輪のグリップが強すぎるのでリアがフロントに勝ってしまうアンダーステア出まくりの、「ど」アンダーなハンドリング特性を持っていたようです。

その対策として初期設計では、フロントウイングの空気抵抗量を増やすこと(ウイングにあたる空気をマシン上方に流すのではなく、ウイングに取り込みタイヤ周りに流す。その空気で前輪ブレーキの冷却も行う)で前輪の荷重を増やしバランスをとろうとしていますが効果は低かった模様。モナコのような低速コースを苦手としていました。

Rimg0012

↑ 左が初期型、右が改良型のウイング

フロントウイングの苦心ぶりは、ポピニカにもあらわれているのか、改良型のフロントウイングが付属しています。

いよいよモナコGP。俊介は風邪を引いてしまい、あえなく予選落ちしてしまいますが、幸運にも順位繰り上がり措置で決勝出走可能となります。

決勝では最後尾スタートながら、見事に6位入賞を果たします。

Rimg0043

と、プラフかましまくりの記事ですが(爆)、良い子のみんなには『ルーベンカイザー』が魅力的に思えてきたかな?

※『グラ鷹』のモナコGP:トドロキスペシャルは予選で4位に食い込むも、決勝レースには出走しませんでした。

※漫画『赤いペガサス』のモナコGP:モナコGPで改良型シャシーSV-01改がデビュー。SVEチームに初優勝をもたらしました。

Pan0009

|

« カウンタックで幼稚園デビュー! | トップページ | 華やかに舞い上がれ »

ポピニカ」カテゴリの記事

コメント

シュンスケ、リーベン、ぼくの船!(違

おお愛皇帝はほとんど見たことないので細かい解説は有り難いッスよ!
なんでこんな作品のポピニカがいっぱい出たのか謎ですよねぇ(w

投稿: fziro | 2010年1月11日 (月) 10時28分

> fziro様
お返事が遅くなってしまい申し訳ございません。

このポピニカ自体はありふれたアイテムなので、とりあえず二台と紙芝居、台本など追加してみましたw

この作品の詳細&解説は、fziro様が取り上げるものと確信していながら、ブラウンGPのバトン優勝マシンつながりで登場させてしまいました(ゴミンナサイ)

そんなワケでK3とバロック3種は省略しているんですけど、ルーベン企画段階では主人公が様々なカテゴリーで活躍することを予定しながら、番組本編ではストックカー→ラリー→F1と整理している印象ですよね。
ところが、他局で放送中だった同じ東映「グラ鷹」と区別がつかなくなった、みたいな感じで、結局番組自体が整理されちゃった!感じなんですかね?

投稿: どどまいや | 2010年1月17日 (日) 09時36分

ウチ、バンバ無いし、大枚はたく気もないんで、
この番組はどどさんにオマカセ!

後から逆紫煙することに徹しまあす~(・∀・)!

投稿: fziro | 2010年1月17日 (日) 17時43分

>fziro様
お返事が遅れてしまい申し訳ございません。

バンバ!

バンバ!!

バンバ~!!!

現品は1回しか見たことないのでアレですけど、ハードルが高いみたいですねw

投稿: どどまいや | 2010年1月19日 (火) 15時28分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/510114/47219045

この記事へのトラックバック一覧です: 逆転!モナコGP:

« カウンタックで幼稚園デビュー! | トップページ | 華やかに舞い上がれ »